ホワイトペーパー(日本語版)を、Zimbra JapanのWebサイトから無料でダウンロード可能です。
本ホワイトペーパーでは、オンプレミス向け主要メールシステム4製品と、クラウドメールの3サービスについて、オスターマンリサーチ社が開発したコストモデルによりTCO(総所有コスト)を比較し、今後メールシステムのリプレイスを行う際に検討すべき事柄をまとめています。
メールシステムの選択においてTCO は重要な検討事項ですが、オスターマンリサーチ社は、本ホワイトペーパーにおいて、あらゆる企業に適用可能な解答はなく、ITスタッフの体制や規模、従業員の地理的分散、メールと他の機能をどのように統合するかなどを考慮して、判断が下されるべきであると述べています。また、現在のメール システムのTCOがどうであるかという短期的な観点だけでなく、将来的なITの展望において、メールシステムがどの程度の適応性があるかという長期的な観点が重要であると指摘しています。
本ホワイトペーパーで紹介されている主な分析結果は以下のとおりです。
なお、実際のホワイトペーパーでは、対象となった製品名、サービス名を明記しています。
【1】インフラストラクチャではなくIT労務量に注目するべき
オンプレミスのメールシステムでは、堅牢なハードウエア、クラスタ化、障害復旧、ビジネス継続性システムに対して相当の出費がある場合でも、総合的な複数年の TCO にはほとんど影響がありません。企業がインフラストラクチャの寿命を 4~5 年に定めた場合、TCOに与える影響はさらに縮小します。
TCOに与える影響として最も大きな要素はIT労務量です。例えば、あるオンプレミス向けメールシステムの管理にIT要員が費やす時間が25%増加した場合、500名規模では1ユーザーあたりのTCOは約10%、2,000名では約8%増加するという結果があります。
また、地域により労賃にも差があるので、データセンターの所在地はTCOの観点からも検討するべきポイントとなり、労賃の低い地域にデータセンターを置くことで、TCO を改善できます。
【2】オンプレミスとクラウドにおけるユーザー数とTCOの関係
オンプレミスとクラウドの両方において、いずれのメールシステムもユーザー数の増加に伴い1ユーザーあたりのTCOが低くなっていきます。IT管理者が存在しない少ないユーザー数の組織や反対に支店や支社を多数抱える非常に大きな組織の場合はIT管理業務の負担が大きくなるためクラウドが適切なソリューションと考えられます。また、あるオンプレミス向けメールシステムでは、ユーザー数が5,000人以上になると、1ユーザーあたりのTCOがどのクラウドメールよりも低くなります。これは、TCOを抑えつつオンプレミスでのメール運用続行を希望する企業の選択肢となります。
【3】将来のビジネスメールのあり方
2014 年 3 月に実施した調査では、メールユーザーの52%が「過去1年でメールの利用頻度が増えた」と回答し、2011年の42%から10%増加しています。一方、「メールの利用頻度が減少した」との回答は2011年が10%で2014年では3%でした。この結果からメールがソーシャル等の新たなコミュニケーションに取って代わるのではなく、様々なシステムやアプリケーションとメールが統合することで、ユーザーはメールと他のシステム間を行き来せずに効率的に業務を遂行できます。将来的にメールはあらゆる情報の「取引所」のような役割になると考えられます。このことから、ユーザーエクスペリエンスとTCOの両観点から求められるのは、他のシステムとの統合を容易に実現できるメカニズムを持ち備えたメールシステムであるといえます。
本ホワイトペーパーでは、メールシステムのTCOに関して十分な理解をしているのはわずか12%の企業だけであると述べています。Zimbra Japanは、TCOに限らず企業が抱えるメールシステムの懸念や課題に対してオンプレミスとクラウドの両選択肢と共に最適なビジネスメールの提案を行ってまいります。
◆ Osterman Research,Inc. について http://www.ostermanresearch.com/
Osterman Research は、タイムリーで正確な国際的市場調査、コスト データー、コスト モデル、ベンチマーク情報、ホワイト ペーパー、ウェビナー、その他のサービスをテクノロジーベースの企業に提供しています。これらのサービスの提供は、IT の意思決定者や情報技術のエンドユーザーからの継続的情報収集によって行っています。企業が市場や社内顧客に提供する製品やサービスの開発と改善を支援するため、この情報の分析と報告を行っています。Osterman Research は、ホスト型ソリューション対オンプレミス ソリューションを含め、様々なメッセージング ソリューションのコストの比較を目的に多数のコスト モデルを開発してきました。Osterman Research の独自性の例として、市場調査委員会が挙げられます。これは、当社が研究調査を実施している大規模で成長しつつある世界中の IT プロフェッショナルとエンドユーザーのグループです。このため、非常に高い回答率で、すばやく正確な調査を実施できます。当社は IT プロフェッショナルとエンドユーザーの委員会を継続的に展開して、IT の分野で製品とサービスを提供している企業のための主要な情報源としています。
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